ハラスメント研修って1回受けて終わりでいいの?
研修の効果は最大1年間持続すると言われています。特に、管理監督者の知識・行動レベルの教育効果は半年程度で消失する可能性が示されているため、1度きりの研修ではなく毎年1回の受講をお勧めします。
参照 Nishiuchi K,Tsutsumi A,Takao S,Mineyama S,Kawakami N. Effects of an Education Program for Stress Reduction on Supeervisor Knouwledge,Attitudes,and Behavior in the Workplace:A Roandomised Controlled Trial.J Occup Health 2007:49;190-8
効果的なハラスメント対策って結局何をすればいいの?
パワーハラスメントの予防・解決のための取り組みとして「トップの宣言」、「各種研修」、「周知活動」など複数実施すると、従業員は「職場の生産性が向上した」、「働きやすくなった」などの効果を感じるようです。
また、パワハラ予防の取り組みとして、「効果を実感できた取り組み」と回答した企業の割合が最も高かった取り組みは、管理職に対する研修(約70%強)でした。研修の効果を実感する企業は多く、一般職に対する研修(約70%弱)も高い効果が実感されています。
参照 厚生労働省 平成28年度 「職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書」
ハラスメントを受けたと感じた後、人はどうなってしまうの?
約2割の人は心身の不調を来し、20代の約3割は会社を辞めてしまいます。 人手不足が叫ばれる昨今、離職率を下げるためにもハラスメント対策は喫緊の課題といえます。
参照 仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019 平成 28 年度 厚生労働省委託事業 職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書
ハラスメント対策を徹底して社内のいじめがなくなると、どんな効果があるの?
職場でいじめや暴力があるとうつ病の発症リスクは約1.5~4.8倍増加すると言われており、ハラスメント対策にはメンタルヘルス不調者の発生を抑える効果が期待できます。
また、ハラスメント対策を行うと安心して働くことができるため、職場環境が良くなり仕事の生産性向上やコミュニケーションの活性化、ストレス度軽減などの効果を得ることができます。
ハラスメントを理由とした退職者・休職者もいなくなり企業の損害賠償請求のリスクがなくなります。