パワーハラスメントを受けたと感じたことによる心身への影響で大きなものは、不眠、怒り、不安、不満、意欲低下、欠勤の増加、コミュニケーションの減少、通院・服薬の開始となります。
特に、パワーハラスメントの頻度が高まると「不眠」、「欠勤の増加」、「通院・服薬の開始」の割合が約2倍になることが報告されています。
また、職場でいじめや暴力があるとうつ病の発症リスクは約1.5~4.8倍増加すると言われていますが、ハラスメント被害者は、恐怖、怒り、被害者意識、自信の低下を感じ、徐々に事態に適切に対処できなくなり、最悪の場合、社内で自殺者が出る可能性があります。
参照 平成 28 年度 職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書 堀川 直史:精神科治療学 職場における暴力およびハラスメント被害者への対応-職場との連携の重要性-22(1);21-28,2007 Wieclaw J,Agerbo E,Mortensen PB,et al.:Work related violence and threats and the risk of depression and stress disorders .J Epidemiol Community Health,60(9):771-775,2006. Kivimäki M,Virtanen J,Elovainio M,et al. :Workplace bullying and the risk of cardiovascular disease and depression.Occup Environ Med,60(10):779-783,2003.